量は質を凌駕する
2022.09.22
こんにちは!😊
埼玉県春日部市のボーカルスクール
リトラボーカルクラブの大塚です!
ボイストレーニングしていますか?♪
今日も楽しく歌ってみましょう!🎤
先日、生徒さんからある宣言を受けまして…
その回答をこのブログに書いてみたいと思います。
1曲にこだわる生徒さん
先日、ある女性の生徒さんから
『せんせ〜っ!この曲を何年かかってもいいので完璧に歌えるようにレッスンお願いしま〜す!』
って宣言されてしまいました。😅
この手の宣言みたいな、誓いみたいな物に数年に一度出くわします。
ちなみに彼女はボイトレ初心者です。
すごく真面目な生徒さんでレッスンも真剣に取り組んでいて復習も怠りません。
本気で上達したい感がビンビン伝わってくる生徒さんです。
そんな彼女に対してこちらも真剣に返事をしようと思うのですが、
この回答を伝えるのにはいつも気が進みません。
生徒さんの想いを踏み滲んでいるようで…
しかし、伝えなければならないのです。それが彼女の為…
『それ、意味ないよ』
いやいやいや、全然意味なくは無いです!意味あります!
ただ、正確には『それ、(今は)意味ないよ』です。
そう、初心者の彼女には。
それは違うステージ
1曲を極める事はとても尊く、その志は素晴らしく感じます。
腰を据えて曲の細部まで丹念に考察し、自身の表現で染めていく作業はとてもやり甲斐を感じるでしょう。
しかし、それが出来るのは(そこに手を出せる者は)
しっかりと基礎を固めたシンガーのみ。
相談された初心者の生徒さんにはキツい言い方になってしまいますが、
ステージが違うのです。
曲を理解する耳、曲のフィーリング掴む感覚、声のアーティキュレーション(表現法)…
これらは今始めたばかりの、何の音楽経験のない生徒さんにはまだまだ理解し難い事柄だと思われます。
今、大事なことは数をこなす事
その生徒さんにも伝えました。
『今は1曲を掘り下げて練習するよりも色々なの曲を”ある程度のクオリティー”で沢山練習した方が上達が速いよ!結果的にやりたい曲も速く上達するよ!』と…
(もちろんとびきりの笑顔で伝えましたよ😅)
結局、色々な曲を沢山練習した中でしか(音楽的な)感性は磨かれません。
あの曲の情熱的な歌唱、あの曲の感傷的な表現、あの曲の仄暗い声の出し方、あの曲の透明感のある発声…
1曲しか練習しないという事は、その1曲の中でしか表現力が磨かれませんから。
『もっと色々な曲を練習して、多彩なあなたの歌声を作って行きましょう!』
生徒さんにはこんな説明をしました。
分かってくれると良いな。
量は質を凌駕する
赤ちゃんが箸を使えるようになるのは、失敗しながらも何回も箸を持ったから。
小学校低学年でも掛け算を覚えられたのは、ひたすら何回も暗記したから。
中学生が部活で活躍できたのは、放課後に毎日何回も取り組んだから。
高校生が甲子園で優勝できたのは、指のマメを潰しながらも何回もバットを振ったから。
あなたの歌が飛躍的に上達し、友人が感動の涙を流したのは…
結局、回数なんです。
質を求めるのはもっともっと先の話。
あなたが本気で歌の上達を願っているのであれば…
もうこれ以上は書きません。
Good luck.
より良い音楽人生を歩めますように。😊
リトラボーカルクラブ
代表/ボイストレーナー
大塚 政幸
ESPミュージカルアカデミー
シンガーソングライターコース卒業
ボーカルを佐藤涼子、ギターを井桁学
各氏に師事
大手ボーカル教室インストラクターを10年以上経験
常時70名の生徒数を抱え年間1700時間のレッスン数
累計800名以上の生徒様が上達を実感
日本音声学会 会員
春日部駅西口 徒歩2分