初めてのボイトレ!⑩ 2種類のビブラートを手に入れよう!
2018.09.20
こんにちは!
春日部市のボイトレ、ボーカルスクール
リトラボーカルクラブの大塚です!
ボイストレーニングしていますか?
今日も楽しく歌ってみましょう!♬
2種類のビブラートを手に入れよう!
今日とテーマはこちらです。
えっ!ビブラートって2種類あるの?
って思われたあなた!
そうなんです!
2種類のかけ方、やり方があります!♬
(もっとあるのかな〜でもこの2種類が基本ですよ…きっと
)
どちらも声を揺らす事には変わりないのですが、やり方はちょっと違います。
両方できると綺麗なビブラートがかかりますのでぜひ
あなたも出来るようになってくださいね!
それでは行ってみましょう!
そもそも…ビブラートって何⁈
一般的にビブラートとは『規則的な声の揺れ』と解釈されています。
『あ〜あ〜あ〜あ〜』と表記すれば分かりやすいでしょうか⁈
声が規則的に一定に揺れるとビブラートと認識されます。
その昔、教会で歌う聖歌隊などではノンビブラート歌唱が好まれていました。
現代では時代の変化とともに適度なビブラートが好まれている傾向にあります。
このビブラート。個人差が非常に大きく出るテクニックでして、
大きくゆっくり揺らすシンガーもいれば小刻みに速く揺らすシンガーもいます。
どちらが良い悪いではなく、その曲にあった大きさや速さで揺らせるシンガーが理想となってきます。
あなたは喉派?それとも横隔膜派?
先ほどの説明でビブラートは2種類あるとお伝えしました。
それでは一つずつ解説して行きましょう。
まずは喉でかけるやり方。
喉頭(のど仏)が上下するビブラートです。
これは喉の筋肉が作用してかかるビブラートでして、
喉頭挙上筋という筋肉が喉頭(のど仏)を上下させます。
すると咽頭筋(口蓋咽頭筋)が収縮と弛緩(しかん)を繰り返して喉頭が上がったり下がったりします。
喉頭が上がった時に声帯が伸展するため音が変化する事でビブラートがかかりる仕組みです。
???
ですよね…
まー、ざっくり説明すると
のど仏の上下運動で
『音程を上げ下げしながらかけるビブラート』
これが喉でかけるビブラートになります。
もう一つは横隔膜でかけるビブラートです。
(横隔膜とは胸腔と腹腔を分ける膜状の筋肉です)
横隔膜そのものは意図的に動かせないので腹筋群などで動かします。
実演しやすいので今やってみましょう!
音の高さはどこでも良いので『あー』と真っ直ぐな声を出してください。
そして、手でご自分の『みぞおち』辺りを押してみてください。
声が変化するのが分かりましたか?
規則的に押して声を出すと
『あ〜あ〜あ〜あ〜』となりますよね?
これ、あなた自身で腹筋群を操作して呼気圧を変化させたのです!
呼気に強弱をつける事で声を揺らした訳です。
この動作を腹筋群を使い横隔膜を動かして行います。
こちらもざっくり説明すると
横隔膜で呼気圧を調整して
『声を強弱させながらかけるビブラート』
こちらが横隔膜でかけるビブラートになります。
どうやって喉でかけるの?
それではさっそくやり方の説明!
動画みて。
以上
チーン…
ひどい…これはひどすぎる
投げっぱなしジャーマンぐらいのひどさだ。
(三沢光晴世代)
説明しまーす!
まずは喉でかけるビブラート。
こちらは半音階でのトレーニングになります。
鍵盤で♬ドシドシドシドシ(ドとシは半音)
これをメトロノームに合わせてやってください!
ここ!すごーーーく大事!
メトロノームが超絶大事です!
キャプテン翼がボールは友達と言ったのなら、
ミュージシャンはメトロノームが友達です!
今はとても便利な時代!無料のメトロノームアプリがありますから是が非でも必ず持っておいてくださいね!
そしたらメトロノームに合わせてやってみてください。
最初はゆっくりから始めます。(BPM80くらいでOK)
まずは『一定で規則的』が大前提です。
いきなり速いテンポで練習せずに
『一定で規則的に揺らせる』テンポから始めてみてください!♬
できてきたら少しずつ速くして行きましょう。テンポが速くなっても『一定で規則的』ですよ。
どうやって横隔膜でかけるの?
こちらも鍵盤で(鍵盤も無料アプリあります)
♬ド・ド・ド・ド・ド・ド〜
と鳴らしてください。
ここで重要なのが
『三連符』で弾く事です!
一小節を三つに割って弾きます。
これは動画を観た方が早いですね。
呼気圧で声に強弱をつけるので音程は動きません。
一つの音でビブラートをかけて行きます。
最初は上手く行かないと思いますので、手で『みぞおち』を押しながら練習してみてください!
慣れてきたら手を外してみましょう。
こちらもメトロノームに合わせての練習が大事です。
メトロノームに合わせず適当にかけるビブラートは不安定なちりめんビブラートになりますので、
必ずメトロノームに合わせてやってみてくださいね!
出しやすい音の高さで構いません。
『一定で規則的』に強弱がかかるよう取り組んでください!♬
歌の中での練習!
ゆっくりでも良いので安定して『一定で規則的』に揺らす事ができたら実際に歌の中で使ってみましょう!
おすすめは
『ゆっくりなテンポのバラード曲』が
練習に向いています!
喉でかける方、横隔膜でかける方と
両方でやってみてください!
やりやすい方、やりにくい方があるかもしれませんがそれでOKです!
両方を練習する事で最終的に綺麗なビブラートになります。
大塚もビブラートをかけて歌っている時は喉とお腹の両方を使っている感覚です。
注意点ですが、先ほどもお伝えしたように喉の筋肉を使います。
高いkeyやテンポの速い曲での練習は喉の力みに繋がり
喉頭(のど仏)の上下運動を阻害する恐れが出てきますので慣れるまではテンポの遅い曲でやってみてください。
・ゆっくりな曲。バラードがおすすめ!
・最初にビブラートを練習するところは低い音のところ。
こちらの二点を参考に練習してみてくださいね!
2種類のビブラート動画!
それではどうぞご覧くださいませ。
まとめ
いかがでしたか?
できましたか?
ほとんどのアーティストが使っているビブラート。
必ず習得したいボーカルテクニックですよね!
綺麗にかかるビブラートは歌の芸術性を高めてくれますし、今やカラオケ採点の大きな加点対象ですものね!
実は大塚もボイトレを始める前はまったくかかりませんでした。
僕は元々の発声癖が非常に悪く、めちゃくちや力を入れて歌うシンガーだったので、
喉頭がロックされてしまいまったく揺れませんでした
発声癖が直ってからはそれほど難しくなくかけられた事を覚えています。
もし今回の動画で
『ぜんぜんかからない〜』って方がいましたら、もしかしたらそもそもの発声に問題があるのかもしれません…
その時はまた過去の動画を振り返って発声練習をしてみてください!
あなたの歌のお手伝いができたなら幸いです。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
リトラボーカルクラブ
代表/ボイストレーナー
大塚 政幸
ESPミュージカルアカデミー
シンガーソングライターコース卒業
ボーカルを佐藤涼子、ギターを井桁学
各氏に師事
大手ボーカル教室インストラクターを10年以上経験
常時70名の生徒数を抱え年間1700時間のレッスン数
累計700名以上の生徒様が上達を実感
日本音声学会 会員
春日部駅西口 徒歩2分